ユキノコロニヰ
早稲田で青葉市子さんの企画があったので行って来た。
職場の近くで仕事があったけど、すこし早めに帰らせてもらって、徒歩で向かった。
早稲田スコットホールという名前の会場で、教壇に十字架のある、教会みたいなばしょだった。
教会のベンチみたいだけど、ちゃんとクッションのあるような椅子にみんな座って、みんなちょっと厳かな雰囲気で教壇に向かい座り、演奏が始まるのを待っていた。
青葉さんは後ろから登場したりする、ていうのをきいてて、この日もそうだった。
だけど、突然後ろから入って来て、なのに、みんな振り返ることも無く、静かに正面をみたまま待っていた。
なんか終始教会らしい雰囲気で、節目で拍手が起こるくらいで、変な緊張感だった。
もともと静かな曲ばかりだけど、特に静かな曲ばかりで眠かった。
信仰もこんな感じなのかな。
みんなが建前で話してるときみたいな気持ち悪さ。
「ユキノコロニヰ」
っていうのは、雪の頃に、っていう意味でもあるだろうな。
偶然、雪の予報もあった。でも降らなかった。
降らなくてちょうどよかった、って思いました。
他の人のライブとか行っても思っていたことだけど、
あの人いかにも聴いてそー、って感じの人もいれば、
普段街で見かけたとしたら、パッと見、まったくタイプの合わなそうな人とか、
一つも興味のもてなそうな雰囲気の人とか、
いろんな人が、「会場」に「ある人」の演奏を観に来ている。
その「ある人」を中心点として、たくさんの点が結びついている時間なのだな、
って思う。
そーいう意味で、演奏の会場はコロニーなのかもね。
「単位」ってなんだ。
なにを1とするかで、集合体なのか、1つとしての単位なのか変わる。
1人なのか、37兆個の細胞なのか。
1つの銀河なのか、1000万の惑星の集まりなのか。
ユキノコロニヰ