断面

きたいえきたいこたいのこと

3月

人は数字で表す年齢にあんまり意味はないんだとおもうけど、でも、20とか25とか、それくらいの時が一番魅力的な時期なんだと思う。
自分はその時期に、一番可能性のあった時期に何かを試したり、背伸びをするくらい何かを求めたり、そーいうことをせずに、なぜか自然とある貯えをただ消費するかのように、可能性を浪費していたと思う。
その時のことは、その時はとても楽しくて、今後も人生の中でずっと輝き続ける時期なのだろうと思う。
その時に経験した順風満帆な自分のままでいられるひともいれば、そこで一度、立ち直れないくらい大事なものを失ったりして、「その後…」みたいな人生だ、と思いながら生きて行く人もいると思う。
それを、大人になる、っていう風に言えば、いろいろ考える事を放棄して、今を肯定できるのかもしれない。
「その後…」みたいな人も、きっとまた何か他のものを大事だと思える時が来る。
その何かは、それまでに大事だと思っていたものを刷新するほどのものでもないかもしれない。
いつまでも、自分の中での1番特別なものっていうのは、変わらないであるのかもしれない。
だけど、特別な1番ではないにしても、その時の自分にとっては1番大事なものだ、という実感は、失った時の気持ちを知っている分、強いのかもしれない。
きっと過去の輝きにはかなわないものと、これから出会いながら、中心じゃない自分というものを自覚しつつ、1番とか2番とかじゃなくて、大事か、それほどでもないか、くらいで、何かに接していくんだろう。
それは自分ではなく、誰かにとっても、きっと同じ事なんだろうな。
面倒を過保護に見ちゃう性格なら、きっとそーいう風に接するのは自分に対してだけではなかったはず。
自分がいなくなっても、きっと同じようなものを見つけるんだと思う。

死んでしまいたい