硬派なものたち
意図されたカタチを完成形にするための
途中の状態や、
綺麗な空間のために、みえないところにまわされる、配管など、
望まれる状態を、支えるために機能しているモノたちを、最近は「硬派なモノ」として見ている。
「硬派なモノ」たちは、人の目に付くところに生息しているのに、
「見るモノ」ではない、という雰囲気によって、ぽつんとたたずんでいる。
「見るモノ」として意識されたモノたちにはない、色の組み合わせや、バランスがあって、それは見慣れた「見るモノ」たちの枠の外にあって、おもしろいな、って思うし、未開の何かが開かれる可能性を感じる。
インディーズの頃は好きだったけど、メジャーになって興味がなくなった、みたいな事がよくあるし、性格のせいだろうけど、「硬派なモノ」たちに惹かれるのも、それに近いのだろうか。
ただ、みんなが「良い」と思うものを、同じく「良い」とは思えるけど、俺がそれを「良い」と、言う必要はないよな、って思うので、「良いかどうかわからない」っていうモノのほうが惹かれるのである。