断面

きたいえきたいこたいのこと

ヒト粒

きっと宇宙に漂うひとつのちりだった
数えきれない偶然がかさなって一つのほしになった。
その中でたくさんのちりとくっついて、養分になったり、微生物になったり、糞になったり、土になったり、虫になったり、何度も何度もくりかえして、一人の人間のもとにきた
宇宙の中でたった一つの時はさみしかっただろうね
星になって、集まっていられる安心感を感じただろうね
土になってミミズに食べられた時も、ミミズになって鳥に食べられた時も、悲しくはなかったでしょ

意識っていうものは物質として存在するのかな?
人として、一つの存在としての意識がある
家族とか、クラスメイトとか、部活の仲間とか、職場とか、集まっていられる事には意識しないところに安心感があるけど、意識に登ってくるのは、みんなとは違う、でも間違ってないていう意識
離れると、宇宙でたった一人漂ってるみたいな気持ちになった
部屋型の宇宙船で漂ってるみたいに。
ちょうど、園子温のひそひそ星をみたけど、あんなふうに

自分のもとにきた一つの宇宙のちりは、宇宙の孤独を知っているのに、得体の知れない意識の方は、孤独のこわさがわかってないみたい

広い宇宙の中で、みんなで寄り添って地球に生きてるんだよね
そうかんがえたらみんな寂しがりやで、かわいいよね